クレー射撃でオリンピックを目指すには

2020年に開催される東京オリンピック

 

日本代表の選手として出場したいと考える人もいると思います。

 

クレー射撃でオリンピックに出場することははたして可能でしょうか?

 

調べてみました。

 

まず、散弾銃の所持許可を取得しなければなりません。

 

取得する条件としては、20歳以上の健全な方でなければいけません。

 

ですので未成年ではこの時点で可能性はなくなります。

 

次にクレー射撃協会に所属する必要があります。

 

日本体育協会の傘下にクレー射撃協会があります。

 

そしてその下に各都道府県ごとにクレー射撃協会の支部があります。

 

そこに会員として登録しなければなりません。

 

ここからがスタートです。

 

次に実績作りです。

 

クレー射撃場で練習を重ねて自身がついてきたら公認の競技会に出場しましょう。

 

ここで上位に入ることが必須です。

 

ここまででもかなりハードルが高いですよね。

 

でもオリンピックに出場するのですから当然です。

 

他の種目の選手が日本代表を勝ち取る努力を考えたらまだ競争率は低いと言えます。

 

最大の壁なんですが、

 

五輪に参加するためには、W杯や世界選手権などで「クォータプレース」(QP)と呼ばれる国としての出場枠を獲得しなくてはなりません。

 

この出場枠を勝ち取るには海外のQP対象試合に出場し、優勝するなどしなければなりません。

 

実は、日本がクレー射撃でオリンピックに出場したのは1996年のアトランタオリンピックの伊東総一郎さんが最後でその後は出場すらできていないんです。

 

1976年のモントリオールオリンピックには麻生太郎元首相が35歳で出場し41位という結果を残しています。

 

こうしてみるとクレー射撃でオリンピックに出場することは厳しそうですね。

 

つぎに費用の面を見てみましょう。

 

クレー射撃で上達するには、とにかく練習を積まなければなりません。

 

1ラウンドで25枚のクレーを撃つわけですが、1ラウンド行うのに1500円~2000円位必要です。

 

1回の練習で5ラウンド行うとすると7500円~10000円かかる計算となります。

 

あなたは週一回の練習で日本の代表となり国際大会でも優勝できると思いますか?

 

そのぐらいのレベルの方たちはほぼ毎日練習していると思いませんか?

 

仮に月に20日練習したとすると150,000円~200,000円です。

 

これに移動費や銃のメンテナンス費用なども考えると普通の会社員の趣味のレベルは完全に超えていますね。

 

実際に以前は日本のトップレベルの選手はお金持ちがほとんどだったようです。

 

しかし最近では、クレー射撃協会では有望な選手を他競技からも発掘、スカウトして協会の費用で強化するという動きも出てきています。

 

このように競技を始める時点でハードルが高い種目であるが故にライバルも少ないわけですから、『オリンピックに出るんだ!』という強い意志と高い身体能力を持ち合わせているかたはチャレンジしてみる価値はあるかと思います。